河内長野市9月市議会が9月1日から26日までの日程で開かれました。
日本共産党議員団の質問と活動内容などをお知らせします。
市政停滞 市長 衆院転向を表明
8月2日、島田智明河内長野市長が衆議院大阪15区の自民党候補予定者になったと報道がありました。市の幹部にも知らされておらず、庁内・議会とも騒然となりました。
いま市長は、衆議院の解散次第でいつ辞めるかわからない状態になっています。このような不安定な状況で市政が前進できるはずはなく、停滞状態に陥っています。
市政の課題は山積み
赤峰市民広場の産業用地化や、ごみの戸別収集、南花台サッカースタジアム建設など課題は山積みで、市政の停滞は市民にとってマイナスです。
早く後進に道を譲れ … 日本共産党
日本共産党は、これまでの島田市政に対しては、高齢者のおでかけ支援や中学校全員給食(R8年から)の実施など評価をしています。しかし、衆院転向を発表した今、「1日も早く辞職し後進に道を譲ることが河内長野市政のため」と市長に求めましたが、市長は「一定の影響はあると思う」としたものの、辞職については明言しませんでした。
頻発する土砂崩れや道路浸水
災害復旧費の底がつきる
6月の台風による災害復旧に、今年度の災害復旧費1200万円と予備費5000万円を使い果たしても足りなかったため、約2億円の追加補正をしました。
近年、毎年のように50年に一度と言われるような降雨があり、土砂崩れや道路の雨水が処理できなくなっています。
これからは、災害復旧費のありかたや道路排水の規格を考え直すとともに、国・自治体が地球温暖化対策に本腰を入れなければなりません。
ようやく 18歳まで子ども医療費助成が拡充
R6年4月より
今議会に、来春より18歳まで子どもの医療費助成を拡充することが提案されています。
近隣市町村では一番最後の実施になりました。
だばなか大介議員の代表質問より
赤峰産業用地化は住民の声をよく聞いて
<質問>
新スポーツ施設建設の場所と時期を明らかにすべき。
<答弁>
中長期的には長野北高校跡地を軸に今年度中に計画を示す。
<質問>
市民の声を受け止め、給食センター跡地にグランドゴルフ場や遊具のある公園を。
<答弁>
これからの計画に生かしていく。
<質問>
南花台や赤峰の住民説明会を教訓に、時間に余裕を持ち、住民の声を取り入れられる市政に。
<答弁>
そのように努めたい。
より良い寺ケ池公園に
<質問>
周回路の抜本的再舗装を。優先度は。
<答弁>
公園長寿命化計画を改定して計画的に進める。安全面からも優先度は高い。
<質問>
バスケットゴール設置や駐車場拡充を。
<答弁>
R6年度に寺ケ池公園の整備計画を策定するので、その中で検討する。
<質問>
テニス場や野球場の大規模改修を。
<答弁>
現在策定中のスポーツ施設再編計画の中で検討する。
<質問>
全国的に公園PFIによる樹木伐採が問題になっている。樹木の保全を。
<答弁>
樹木の伐採は考えていない。
寺ヶ池公園 再整備計画がすすんでいます
指定管理の契約はリスク回避を
<質問>
広島の給食事業者が突然事業を停止し混乱した。本市でこれから行う南花台スタジアム・新給食センターの契約は。
<答弁>
リスク分担や損害賠償、指定の取り消しなど、弁護士相談を行い慎重に進める。
公共施設や小学校のトイレにも生理用品を
「生理用品の購入が困難な方に無償で生理用品をお渡ししています」
市役所のトイレに掲示してあります。
<質問>
公共施設や小学校のトイレにも生理用品を。
<答弁>
購入が困難な女性には窓口で生理用品をお渡しし、相談につなぎたい。
<質問>
窓口に取りに来られる方の気持ちを考えたことがあるか。申し出るのを断念する人もおられるのではないか。
<答弁>
ハードルが高く、断念する方もおられるかもしれない。
<質問>
トイレットペーパーと生理用品の提供の違いは何か。
<答弁>
違いはわかりません。
<質問>
女性をいれた会議で再検討を。
<答弁>
課題として検討していく。
会計年度任用職員の不適切雇用を改めるべき
<質問>
フルタイムより15分短い雇用で勤勉手当を出していない職員は何人いるか。
<答弁>
145名。
<質問>
国からの是正通達に従わない理由は何か。
<答弁>
必要な勤務時間の結果が15分短くなったもの。
<質問>
通達は「一般的に理解が得られる相当の合理的な理由かを検証の上、慎重に判断を」としている。現状で一般的理解が得られるのか。
<答弁>
働いている人の理解が得られるようにしたい。
有機栽培耕地の拡大とオーガニック給食推進を
<質問>
国際的な有機耕地の目標と我が国の目標、また化学農薬・化学肥料削減の目標は。
<答弁>
EUでは有機耕地を2030年までに25%が目標。
日本は同年までに有機耕地を1.58%、化学農薬は10%低減、化学肥料は20%低減が目標。
<質問>
当市の有機農業の実態は。
<答弁>
大阪エコ農産物で14名、農薬及び化学肥料を一切使用しない農業者は6名、耕地面積は全体の0.2%。有機JAS承認はハードルが高い。
<質問>
市としての目標や宣言を行っている先進自治体がある。当市も目標設定を。
<答弁>
実施計画や目指すべきことをしっかり議論し進めたい。
<質問>
現在、市内で大阪エコ産物や有機栽培を行っている方々と、給食センターが話し合える場を作れないか。
<答弁>
まずは、有機農業の実施計画策定の過程で意見交換をしたいと考えている。
宮本さとし議員の個人質問より
ごみ収集における様々な住民負担軽減を
<質問>
市内のごみステーションは何カ所あり、平均何世帯に1カ所か。
<答弁>
約3300カ所、大規模集合住宅を除けば約14世帯に1カ所。世帯が多いところでは33世帯に1カ所。
<質問>
戸別収集を実施している他市の課題は。
<答弁>
コストの課題や戸別収集のできないところがあり公平性の問題や地域のつながりが希薄化すること、プライバシーの不安などの課題があると聞いている。
宮本議員の主張
地域によって様々な条件の違いや課題が異なる。コストの問題も含めそういった課題を前提に市長が戸別収集を進めることを政治判断されたのであり、方針転換をするなら丁寧な説明が必要。ごみ収集の課題解決は戸別収集も含め、あらゆる選択肢を排除せず大きな予算を取って進めるべき。
<質問>
粗大ごみの収集方法はあらためて市民の声を聞き進めよ。
<答弁>
令和7年度の基本計画中間見直しの中で考えたい。
「放置空き家・空き地対策」体制の拡充を
<質問>
空き家は何軒あるのか。また放置空き家・空き地は現在何軒あるのか。その具体的な対策は。
<答弁>
戸建てだけで言えば1610軒と減少気味。放置空き家は申し出のある分で63軒、空き地は13件。4月から始めた「空き家等利活用支援制度」に動きがあり実効性のある支援と期待している。
<質問>
隣地からの草木の越境などの処置について4月に施行された民法233条の改正はホームページで解説を。
<答弁>
検討する。
※議会後HPに掲載されました。
宮本議員の主張 自治会単位で開かれている空き家対策セミナーは評価する。放置空き家問題で困っている隣人等へよりスピーディーな対策が打てるよう体制の強化を。
三日市幼稚園跡地活用について
<質問>
三日市幼稚園跡地を活用し、ゆう☆ゆうスペースの拡充と指導員の充実を。
<答弁>
跡地活用はゆうゆうスペースの移設を考えている。同時に指導員等の充実も図っていきたい。
宮本議員の主張 国が推奨している事業の割には市単費の事業。せめて人件費だけでも国・府に強く求めよ。
手ぜまになっている ゆうゆうスペース
にわ実議員の個人質問より
再生可能エネルギー補助金は丁寧に説明を
<質問>
昨年採択された再エネ推進交付金(6年間で3.6億円)の具体的な内容とCO2排出削減量や、募集はいつからか。
<答弁>
今年から個人と民間事業者に創設した。年間のCO2削減効果は、太陽光発電設備で120トン、住宅・建築物の省エネ向上で48トン。募集開始は10月から、市公報10月号と市HPに掲載している。
<質問>
他市に先駆けて気候非常事態宣言し、補助金制度の創設など大いに期待し評価するが2050年までに本当に排出ゼロには更に踏み込んだ施策が必要と考えるが。
<答弁>
次の計画を立てるまでには、至っていない。
にわ議員の主張 この補助制度を使う事は市民にとって大きな出費と決断が必要。親切丁寧な説明を願います。
豪雨被害に備え新設道路排水基準の引き上げを
<質問>
気候変動などの影響で豪雨時に市内各地で排水が追いつかず道路に溢れている。道路排水基準を上げるべき。
<答弁>
排水基準を変更すると下流域で能力不足になるので、集積面積や浸透桝の設置などで被害減少をはかる。
にわ議員は 排水が集まる所には溢れない対策と、定期的な落葉・土砂などの清掃を行うよう訴えました。
学校のエアコンの適切使用と体育館にも設置を
<質問>
普通教室にエアコンが設置されたが、温度管理などの運用実態は。また設置前と比べ冷暖房費用はどうか。
<答弁>
温度設定は文部科学省の定める「学校環境衛生基準」にある18℃~28℃の範囲で運用し、職員室からと各教室の両方から温度調整ができる。
冷暖房費用は、整備前と比べ1.5倍程度。
<質問>
残りの特別教室と体育館の設置見通しは。
<答弁>
体育館は避難所にもなるので、先に設置を検討している。その後特別教室への設置検討を行う。
日本共産党 代表質問
だばなか 大介 議員 9月12日(火) 11時半頃~
件名1 市政の停滞を招いてはならない。
要旨1 市長の進退について問う。
件名2 市民の声を第一に。
要旨1 赤峰グランド産業用地化は双方向型の住民説明を。
- 一日も早く新総合スポーツ施設の建設場所と時期を明らかにすべき。
- 地元住民の願いにこたえ、グランドゴルフや遊具のある代替え公園を給食センター跡地に
- 赤峰交差点方面は大型車両の通行規制を。
要旨2 南花台や赤峰の住民説明会を教訓に、時間的に余裕を持った住民説明を行い、住民の声を取り入れられる市政に。
要旨3 寺が池公園再編は住民の声を良く聞いて。
- 赤峰野外音楽ステージやBBQ広場の復元・代替えを。
- 周回路の抜本的再舗装を
- 野球場やテニス場の大規模改修を
- プールは烏帽子廃止後の課題となっている小学校低学年が入れるよう底上げと幼児用プールの新設を。
- バスケットゴールの設置を
- 噴水広場付近の土地の有効活用と駐車場の整備・拡大を
- 公園PFIで公園の樹木伐採が全国的に問題になっている。樹木の保全を。
要旨4 南花台の街づくりは、住民の声を第一に。
- サッカースタジアムや公園、施設一体型南花台小中学校は住民の声を良く聞いて進める。
- 指定管理の契約は、これまでの経験に学び、万が一備えてリスク回避できる契約を。
要旨5 近隣他市と同水準の施策を。
- 避難所にもなる、体育館にエアコンの設置を。
- 給食費の無料化を。全国、近隣自治体の状況は。
- 公共施設や小学校のトイレにも生理用品を。
- 通達に従い会計年度任用職員の不適切な雇用を直ちに改めるべき。
- 国の「子ども子育て支援加速化プラン」で、保育士配置を1歳児は5人、4・5歳児は25人にする園に運営費加算増額の方針が示されている。当市も準備を。
- 子ども医療費の500円窓口負担は、上限も含めて軽減し無料化を。
要旨6 有機栽培農地の拡大と、オーガニック給食の推進を。
- 有機栽培の意義は、SDGsからの視点は
- 当市の有機栽培の実態と全体に対する有機農地の割合は
- EUにおける有機農地の目標と我が国の目標は。また化学農薬や化学肥料の削減目標は。
- 河内長野市の目標は
- 取り組みに対する国の補助金制度は
- 有機栽培を農家に安定的に行ってもらう方法は
- 学校給食での地産地消促進に向けた、市・生産者・教育委員会が話し合うテーブルの進捗は。第4次食育基本計画に位置付けられている「地産地消コーディネーター」へ発展の可能性は。
要旨7 食育の観点を貫いた新給食センターに。
- オーガニック給食の教育的意義と新給食センターで受け入れ態勢の準備について聞く
- 食器については学校給食法2条の6の目的に沿ったものにすべき。
- 給食センター長が栄養士や管理栄養士の資格を取得できる仕組みを。
日本共産党 個人質問
にわ 実 議員 9月13日(水) 10時~
件名1 マイナンバーカードの発行で、当市では間違い登録等の発生はどれだけあったか。6月市議会時点で3件あった。
要旨1、3カ月経過し、その間何件発生したか。誤発行発見原因と種別と件数は。件名2 住みよい街づくりについて。
要旨2、デジタル庁からの総点検に関する指示はどうであったか。また全市町村すべて総点検ではなく申請した市町村だけと聞くが、当市はどうであったのか。
要旨3、マイナンバーカードは、デジタル分野での利潤を追求したい財界企業の為であることは明らかです。そこで更なるカード化をすべてが便利になると見せかけるため「市民カード化」を進める一部の自治体がある。カードを良く活用している自治体にはより多額の交付金が降りる仕組み。全てが「スマホ足りる」のような冷たいデジタル社会は断じてゆるされません。改めて、健康保険証をなくしマイナンバーカードにしてしまう事に反対の意見を国に述べ、カード誤発行の総点検終了するまで発行を中止すべきではないか。
要旨1、2022年11月地域脱炭素移行・再エネ推進交付金(6年間で約3.6億円)に伴う具体的な実施要項がこの夏から秋に発表されると聞いている、そのCO2削減の具体的な内容は。募集はいつからか。件名3 小中学校にある普通教室のエアコン使用実態と、特別教室や体育館へのエアコン新設の見通しを聞く。
要旨2、最近の記録的な短時間集中豪雨により市内各所で、被害が出ています。これからの新設道路排水基準(50mm/H)の時間雨量の基準を当市独自に見直してはどうか。
要旨3、市内各地の住宅団地遊水池は何か所あるのか。その清掃、保守は定期的になされているのか
要旨1、普通教室にエアコンが設置され数年経過、夏冬の設定温度やエアコンON・OFF管理は児童・生徒の健康と快適な学習環境をつくれていますか。冷暖房費用は以前と比較してどうか。
要旨2、特別教室と体育館への設置見通しは。
宮本 さとし 議員 9月13日(水) 15時半頃~
件名1 これからのごみ収集に関わり様々な住民負担を取り除く具体的な方向性を早く示せ。
要旨1 各地域におけるごみ収集への方法の違い(ステーションの位置、数、坂道、生ごみと大型ごみのステーションが異なる地域の存在など)は把握しているのか。件名2 「放置空き家・空き地対策」、「空き家活用」についての進捗状況を問う。
要旨2 他市でおこなっている戸別収集にどんな課題があると考えているのか。
要旨3 当市のごみ収集の課題解決のため、あらゆる選択肢を排除せず大きな予算取りを前提に進めよ。
要旨4 粗大ごみの収集方法はあらためて市民の声を聞く。
要旨5 ペットボトルの収集をプラ収集日と同じにする。生ごみの量の軽減のため
あらためてプラ、紙、生ごみの分別収集を市民に促す。
要旨6 具体的な方向性をできるだけ早く市民に提示する。
要旨1 放置空き家・空き地について市の定義はあるのか。現在市内に何件あるのか。この数年の推移と、放置空き家・空き地への具体的な対策について。また、特定空き家指定の状況並びに審議会の開催状況は。件名3 子育てをめぐる今日的な課題について。
要旨2 空き家活用への実績と評価は。
要旨3 各地域においてセミナーが開かれているがその内容と評価は。
要旨4 いずれも対策が急がれる。体制の拡充が必要ではないか。
要旨1 低年齢の現在の保育園・子ども園の待機児は。今後の対応は。
要旨2 不登校児童・生徒のここ数年の推移。
要旨3 ゆう☆ゆうスペースの利用者数の推移とその役割は。拡充と指導員の充実が必要ではないか。
要旨4 三日市幼稚園跡地の活用について。