河内長野市9月市議会が8月30日から9月25日までの日程で開かれました。
日本共産党議員団の質問と活動内容などをお知らせします。
水道料金20%値上げ
今議会に、市から水道料金20%と下水道料金10%の値上げ(10月から)が提案されました。
市は値上げの理由を「公平な受益者負担」としています。配管の老朽化などがあり一定理解できるところはあるものの、物価高の中で市民の暮らしは大変です。
水は生きていくために不可決です。だからこそ、低所得者や障がい者などに対する減免制度などが必要です。
共産党以外の議員すべてが値上げに賛成
審議の中では、減免などの議論は行われておらず、値上げ幅の累進性も検討されていなかったことが分かりました。本来、市の仕事である福祉を放棄した値上げです。
日本共産党は反対しましたが、他の議員の賛成により値上げが決まりました。大阪府内の市で最高額となります。
カジノ万博に市が出展4千万円!
予算修正案を提出
市は万博への出展などの費用で3989万9千円を予算計上しました。
2億円トイレに、駅蕎麦1杯が 3850円、ガス爆発もあり赤字が見込まれる万博ですが、最大の問題は、IRカジノを行うためのインフラ整備のために万博が行われることです。カジノはギャンブル依存症をつくりその家族も不幸にするものです。博打で経済は良くなりません。
日本共産党が出展中止を提案 他の議員すべてが反対
日本共産党は、市民のくらしが大変な時、約4千万円の支出はやめ、市民のくらし応援に回すべきと予算修正案を提案しました。
残念ながら修正案は日本共産党以外の議員が反対し中止することはできませんでした。
24時間公設ゴミステーション始まる
スマホのQRコードかICカード購入で24時間ごみ(燃えるごみ・プラごみ、ペットボトル)を資源選別作業所(上原西町2ー28)に持ち込めるようになりました。
免許証などの身分証明書をご持参のうえ、市役所環境衛生課窓口でお申し込みください。
■ スマホQR登録 無料
■ ICカード購入 1540円
河内長野市 資源選別作業所(上原西町2-28)
入口の読み取り機にQR又はICカードをかざして解錠
ごみストッカーにごみの種類ごとに入れる
市職員「兼業推進」条例
ダブルワークは時代に逆行
全国初の条例と報道された市職員の兼業推進条例。本来公務員の兼業は法律で制限されています。
審議の中で、兼業を許可する基準が曖昧であることが判明。何よりダブルワークでの長時間労働はこれからの社会に適しません。本来の休息時間に労働することは、公務に支障を与え、家族と過ごす時間も奪うことにつながります。
日本共産党は労働時間の短縮こそ社会が目指すべきと主張し、反対しました。
4月から小学校で
給食費 段階的無償化始まる
日本共産党が求めてきた学校給食の無償化が、小学校給食について、この4月から下記の通り段階的に始まります。
日本共産党は、中学校給食についても早期に完全無償化をすすめるよう求めています。
低学年 4050円 → 3240円
中学年 4150円 → 3320円
高学年 4250円 → 3400円
「本来の市役所」を
福祉のあり方をただす
市長は所信表明で、営業部を設置し「価値を売り込む」「稼ぐ力」など市政を表現しています。
市の宣伝をすることは良いことですが、本来の市の仕事である福祉を忘れた市政運営に陥ってはなりません。日本共産党は代表質問で市長の政治姿勢を正しました。
市長は「市の仕事の中心は福祉をはじめ道路の管理などです。稼げるところで稼ぎたい」と答えました。
西野新市長の初予算に賛成
万博費用4千万円削減の予算修正案は残念ながら否決されましたが、新年度予算では、学校給食の段階的無償化、おむつ定期便や保育所等でのサブスク※、男子生徒へのHPVワクチン接種、5歳児健診など大いに評価できるものもあるため 日本共産党は新年度予算に賛成しました。(水道料金は別会計。日本共産党は反対)
※サブスク サブスクリプションサービス:定額使い放題のサービス
にわ 実 議員の代表質問より
くらし福祉の充実を
<質問>
高齢者お出かけチケットは、タクシーだけでなく従来通りバス券も。
<答弁>
タクシーは市内全域で使えるので、従前は75歳以上だったものを65歳以上にした。バス券は今年度の利用状況をみて検討する。
<質問>
福祉センターのお風呂は、廃止ありきの検討にならないように。
<答弁>
老朽化が激しく存廃を検討している。地域の意見を聞いて判断する。
<質問>
自治会の防犯灯の電気代半額補助を全額負担に。
<答弁>
自治会の意見を聞き、支援策を検討する。
<質問>
物価高対策で非課税世帯に3万円の給付があった。物価高に困っているのは非課税世帯だけではない。市民感情に沿った施策を。
<答弁>
課税世帯に対しては、24年7月から減税されない方へ給付を実施した。
<質問>
国民健康保険の高すぎる保険料を「予防」の観点から支援金など給付し低減を。
<答弁>
府内統一になり給付には制限ができた。減免制度の拡充を府に要望する。予防は、健康増進や寿命延伸策を充実させる。
<質問>
子ども医療費の自己負担500円も無料に。
<答弁>
約6千2百万円必要で困難。国に実施を要望している。
住みよい街に
<質問>
八潮市で下水道の陥没事故があった。当市は大丈夫か。
<答弁>
事故のような大きな下水管は当市にはない。当市はR2年と6年に点検調査し異常なし。
<質問>
上原高向の開発は、現時点で発表できるものから広報を。
<答弁>
区画整理組合や業務代行者と調整を図り広報する。
<質問>
近大病院移転の進捗は。救急車への影響は。跡地に入る病院の規模は。
<答弁>
今年11月に移転する。救急車の所要時間は5~10分多く必要。
後継病院は、リハビリと内科、119床のベッド、外来はなく入院だけの回復期病院。R9年4月開院と聞いている。
<質問>
地球温暖化対策について、電気をお得に「つくる・ためる・つかう」を応援する市独自の補助制度の充実の内容は。
また事業者の申請を促す変更点は何か。
<答弁>
個人向け補助制度を、太陽光発電パネルは7万円/㎾を11万円/㎾にし、蓄電池の補助上限を引上げる。
事業者向けは、発電した電気の自家消費で電気料金の削減が期待できるようにした。
<質問>
よしや峠の拡幅はいつ着手するのか。
<答弁>
用地交渉や費用の点で、早期事業化は困難。
学校体育館にエアコンを
<質問>
学校の体育館と特別教室へのへのエアコン設置を1日も早く。
<答弁>
7年度に残る10校整備で完了予定。
特別教室は、理科室と家庭科室が未整備で順次設置する。
南花台小中学校の体育館に設置されたエアコン
宮本 さとし 議員の個人質問より
豪雨で地滑り「ふるさと農道」
<質問>
地滑りした工事中のふるさと農道改修に総額5.2億円(市負担9千万円)。完成箇所なのに災害復旧費はなぜ使えないのか。他の箇所の点検は。
完成後の府からの引き受けに際しては市の負担とならないように慎重に検討せよ。
<答弁>
想定外雨量が発生したため地滑りを起こした。供用開始されていない箇所のため災害復旧費は下りなかった。
引き受け時には市の負担が膨らまないよう協定を結びたい。
地滑りの現地で府職員から説明を受ける (2025年1月31日)
児童生徒の万博遠足は見直しを
<質問>
開幕が近づくにあたり学校単位の参加を見合わす自治体や学校が増えている。なぜか。市教育委員会として全ての不安は解消されたのか。
<答弁>
真夏の暑さなどの対策に不安を訴えている。当市は真夏を避けて通常の遠足時期に実施する予定。担任全員の下見がまだ保障されていないことは課題。
<質問>
本事業がカジノIR事業の入り口になっているとの認識はあるか。
<答弁>
あくまでも万博を見学するものでカジノ施設と関連付けるものではない。
宮本議員の主張
万博とカジノ事業は切っても切れない関係。不安材料も具体的にある。遠足先は本来学校や先生方で決めるもの。見直しを。
通学路の安全対策を
<質問>
石仏小学校入り口付近に不法に積まれている土砂について、大型車の規制や防犯カメラの増設などの対策を。
<答弁>
通行規制について警察と協議したい。防犯カメラも増設に向けて協議したい。
<質問>
同通学路の側溝のグレーチング整備や途中の横断溝の抜本的改修を。
<答弁>
側溝は計画的に整備する。横断溝の改修も関係者と協議していきたい。
だばなか大介議員の個人質問より
子ども女性の人権を守ろう
<質問>
ブラック校則はないか。意義を説明できる校則になっているか。
<答弁>
特に禁止する事柄は説明ができることが重要。子どもたちの意見を聞き見直す。
<質問>
奨学金返済支援の具体化を。
<答弁>
企業が奨学金を返還する制度を23%の企業が活用を検討中。活用できていない実態を調査し、市としては家賃補助も研究する。
<質問>
男女の賃金格差の原因は何か。
<答弁>
家事などがあり総合職に就けない等で職が選べない事が賃金に表れているのではないか。性別に関係なく働きやすい環境へ総合的に進めたい。
<質問>
市非正規職員や民間委託職員の男女格差も解消を。
<答弁>
趣旨は非常に重要。検討・研究したい。
自然を守り育てる河内長野市に
<質問>
家庭から出る剪定枝を資源ごみとして回収し肥料化を。また生ごみコンポスト補助金の創設を。
<答弁>
家庭の剪定枝は先進事例を研究したい。コンポストは段ボールコンポストを紹介中。財源も含めて、循環型社会やリサイクルの方向性を検討したい。
<質問>
いま学校給食に地場産の米も一部の野菜も使えない状況になっている。担い手の高齢化もあり、農業が崖っぷちに来ている。どう取り組むのか。
<答弁>
全国的に担い手を募集する、企業の参入を募るなどを考えている。
<質問>
オーガニック学校給食の推進を。アレルギー除去食・代替食の目標を。
<答弁>
有機農産物が確保できれば給食に活用する。アレルギー対応はR9年4月以降で一日も早く実施したい。
日本共産党 代表質問
にわ 実 議員 3月11日(火) 14時頃~
件名1 地方自治の本旨について。
要旨1 市役所本来の仕事の第一は、営業ではなく福祉の増進ですが、市長の考えを聞く。
要旨2 補正予算でのおでかけチケット事業、高齢者へのタクシー補助だけでなく、従来通り高齢者へバス券の補助を存続すべきではないか。
要旨3 地域福祉センターの入浴施設は、費用対効果だけでなく福祉の視点から必要な人が利用できるようにするべきではないか。
要旨4 上下水道料金の値上げは、基本料金などの低所得者への軽減対策と障がい児・者の減額制度復活などをセットで検討すべきでないか。
要旨5 介護保険の要介護認定に、認定基準と介護サービス基準との乖離はないか。また適正化と称し必要なサービスを削ったり、過度のポイント付与政策になっていないか。
要旨6 自治会の防犯灯(街路灯)電気代を1/2補助しているが、全額市負担にしてはどうか。近年、市街地や旧村地域では新規自治会加入者が見込めず反対に退会者が増加し、ますます防犯灯の電気代負担が重くなっています。これを放置すれば、電気代負担が自治会加入減少の理由となってしまいます。
要旨7 物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金の非課税世帯への給付について、物価高に困っているのは、本当に非課税世帯だけと考えるのか。市民感情的には、自営業者を中心に頑張って少しであっても税金を払う努力をしているのに、その方たちには「非課税世帯でない」を理由に国からの給付金対象から外されている。
- 課税世帯と非課税世帯の数は。
- この市民感情を是正する施策はないのか。
要旨8 国民健康保険が府内統一料金になり1年が過ぎる。被保険者の健康の保持増進のためなど「予防」の観点から所得に対して保険料が明らか代3-1 に高額な世帯に支援金などを給付し、高すぎる保険料の低減を図るべきではないか。
要旨9 子ども医療費助成制度の自己負担分500円を無料にすべきでは。高槻市が令和7年度から500円の自己負担なしで18歳まで完全無料化しようとしています。
件名2 住みよいまちづくりについて。
要旨1 埼玉県八潮市の幹線下水道の陥没事故に関連して、下水道管の事故は、敷設から40年を超えるころから急増する傾向があり、2015年改正の下水道法で創設された維持修繕基準では、5年に1回以上の頻度で「腐食のおそれが大きい下水道管路」の点検を義務づけています。
- 国の緊急点検対象の下水管の直径は何ミリ以上で流量は何トンか。当市にはあるのか。
- 当市の天野川幹線下水道と河内長野幹線下水道は大丈夫なのか。
- 下水道管の耐用年数は50年と言われるが、当市の2幹線の交換時期はいつ頃か。
要旨2 現在進行している高向・上原地区土地区画整理事業は、市民から注目されています。現時点で発表できる図面などの概要を広報に掲載すべきではないか。
要旨3 空き家対策事業について。
- 今年度の実績は。全域の把握数・特定空き家数・管理不全空き家数・管理空き家数は。
- 当市は、「住宅・空家対策係」があり日々努力していると思うが、今後の方針は。
要旨4 令和7年度の地球温暖化対策事業について。
- 施策の方針にある電気をお得に「つくる・ためる・つかう」を応援する補助制度の創設の内容は。
- 令和6年度と令和7年度の再生可能エネルギー導入促進補助金制度の違いは。
- 太陽光発電設備の個人向け補助の充実は。また企業の申請を促す変更点は何か。
要旨5 近畿大学病院移転問題は、現在どのように推移していますか。また跡地に入る病院のベッド数・診療科目・移転時期は。
要旨6 市道三日市高向線(通称よしや峠)の拡幅事業は、いつ頃着手するつもりか。
要旨7 消防団屯所に、他市でもある出動中を知らせるパトライトを取り付けてはどうか。
件名3 教育環境改善の取り組みについて。
要旨1 小中学校の体育館へのエアコン設置を令和7年度中に完了させる計画は。またその財政計画は。
要旨2 小中学校の特別教室へのエアコン設置は100%完了しているのか。その完了計画は。
日本共産党 個人質問
だばなか 大介 議員 3月12日(水) 14時半頃~
件名1 大震災に関連する防災について。
要旨1、国連子どもの権利委員会からの政府に対する勧告をお聞きします。
要旨2、2022年に制定されたこども基本法の要旨をお聞きします。
要旨3、いわゆるブラック校則はないのか。また校則の策定方法をお聞きします。
要旨4、返済不要の奨学金の充実を。
- 大学生の奨学金の平均借入額をお聞きします。
- 市として奨学金返還支援制度創設を。
- 地元企業と連携して推進・具体化を。
要旨5、女子差別撤廃条約に対する勧告の内容をお聞きします。
要旨6、選択的夫婦別姓について複数会派より意見書が出されていますが、市の考えをお聞きします。
要旨7、 男女の賃金格差解消の推進を。企業立地促進条例等で奨励を。
件名2 自然を守り育てる河内長野に。
要旨1、ごみのリサイクル促進を。
- 家庭から出る剪定枝を資源ごみとして回収し肥料化を。
- 生ごみコンポスト補助金の創設を。
要旨2、有機栽培の促進を。
- 遊休・管理休耕地の活用と新たな担い手づくり、そのマッチングの進捗は。
- 有機栽培促進の取り組みは。
- 国による環境保全型農業直接支払交付金の実績は。制度利用の周知拡大を。
- 橋本市では「橋本ふるさと便」として農産品の発送費用を市が負担しています。当市でも行ってはどうか。また、ふるさと納税と組み合わせた販路を。
要旨3、学校給食の地産地消(アグリかわちながの)に対する補助が必要ではないのか。
要旨4、オーガニック給食の促進を。
- 予算の概要にある、オリジナル給食とはどのようなものですか。
- あらためて、みどりの食料システム戦略から見たオーガニック給食の必要性をお聞きします。
- ESD教育の目標は。また学校給食法から見た持続可能な食糧生産の必要性をお聞きします。
要旨5、学校給食の食物アレルギー対応、除去食・代替食対応の計画は。
宮本 さとし 議員 3月12日(水) 16時頃~
件名1 広域営農団地農道整備事業「岩湧地区」における地滑り事案の対応について。
要旨1 設計上の基準雨量は1時間あたり、また、24時間あたり何ミリか。その基準はいつ設定されたのか。今回の事案における雨量の状況は。
要旨2 他の箇所の点検は行われたのか。またどのような方法で実施したのか。今回の事案は市が道路を引き受けた後に起これば市の負担はどれだけになるのか。すでに供用開始されている区間で発生すればどうなのか。
要旨3 結果的に事業費が膨らみ市負担も膨らもうとしているが、災害復旧費で充当するものではないのか。
要旨4 本道路を市が引き受けるにあたりタイミングや条件は慎重にすべきではないか。
件名2 児童生徒の万博遠足におけるその後の情報と市の対応は。
要旨1 開幕が近づくにつれて、学校単位で万博遠足に参加しない自治体が増えている。なぜそのような状況になっていると考えますか。教育委員会として全ての不安は解消されたという立場ですか。
要旨2 メタンガスが発生し続けている場所であることは認識していますか。本事業がカジノIR事業の入り口になっているとの認識はありますか。
要旨3 学校の出発時刻、現地での滞在時間、モデルコース(パビリオン)の見学ルートなどは各学校で確認ができているのですか。特に低学年の参加はリスクが高いのではないか。
要旨4 遠足先は本来学校や先生方で決めるものです。行き先を押しつけるやり方はやめるべきではないか。
件名3 環境保全と通学路等の安全対策を。
要旨1 石仏小学校、加賀田中学校入り口付近に不法に積まれている土砂にその後変化がありますか。解消と通学路・生活道路の安全のため大型車の規制の検討や防犯カメラの増設などで対策を。
要旨2 同通学路の側溝の蓋の整備と、中ほどの横断溝にかぶせる蓋がすぐに緩むため抜本的対策を。