河内長野市6月市議会が6月2日から25日までの日程で開かれました。
日本共産党議員団の質問と活動内容などをお知らせします。
人口減少は若い女性の意識の問題!?
日本共産党の抗議で市が方向転換
6月議会に向け、市は「人口減少を克服するために、若年女性をターゲットに市への愛着を持ってもらう」との事業案を説明しました。
人口減少は政府の失策
人口減少の原因は「若い女性の意識」ではありません。
バブル崩壊後、企業は正社員の採用を控え、政府は派遣労働を自由化。その結果、就職氷河期世代は結婚や出産が難しい経済状況に置かれました。
さらに、東京への一極集中が進められ、地方から若者が流出し続ける構造をつくったのは自民党政治の失敗です。
その責任を「若い女性のせい」にすり替えるのは、政治的にも人権的にも、そして思想信条の自由の面からも大問題と、日本共産党は抗議してきました。
こうした議会内外での働きかけの結果、議会での日本共産党の質問に対し、市は「さまざまなご意見があったため、世代や性別のとらえ方を見直した」「若年女性を対象とする事業ではなく、『未来を担う若者』全体に向けた環境づくりに変更する」と、答弁しました。大変喜ばしいことです。
空き家対策こそ市の未来を開く 日本共産党が提案
市が力を入れるべきなのは、住宅団地の再生です。現在、高齢化により空き家が増えており、今後は加速度的に増えていきます。若い世代がそこに住めるしくみづくりが急務です。
スムーズな世代交代が進めば、公共交通の維持、 地域の担い手不足、 労働力不足といった問題も解決に向かいます。
日本共産党は、6月議会で空き家を活用した具体策を提案。市は「提案をもとに推進する」と答弁しました。
南海バス10月から路線廃止・減便へ 赤字深刻
南海バスは10月から、一部路線の廃止と減便を実施すると発表しました。乗客減少や運転手不足が背景にあり、市内では年間約1億3千万円の赤字が続いています。
富田林での金剛バスの撤退をはじめ、全国的に民間バスの撤退が相次いでいますが、河内長野市では16年前から日本共産党の提案で「地域公共交通会議」を設置し、民間バス会社などと協議を続けてきました。その結果、今回廃止される路線はあるものの、既存のバス停は全て存続します。
市は10月から半年間、月2回「バス無料デー」を実施します。予算は2700万円。共産党は取り組みには賛成しつつ、乗車人数の向上など持続的なバス運行のための根本的な対策を求めています。
廃止される主な路線
・小山田線・緑ヶ丘線の河内長野発着
・木戸東-千代田台経由-河内長野(特15)
・貴望ヶ丘-泉ヶ丘、同線の千代田-河内長野
・河内長野-高向止まり(コミュニティバスが担当)
・天野山-光明池
・三日市-河内長野区間(南ヶ丘・大矢船西町・南青葉台・神納 ー河内長野路線内)
新設・延長される路線
・小山田線の千代田発着
・天野-外環経由-旭ヶ丘
・モックルバス延長(河内長野駅乗り入れ、大阪南医療センター-木戸東)
詳しくは、上の河内長野市公共交通会議資料(PDF)を参照ください。
みなさん待望の
総合体育館にクーラー設置!
日本共産党も要望を重ねてきた市民総合体育館に、エアコンが設置されました。
料金は、全面3時間使用の場合3千円程度増額する予定です。この夏にかぎり料金設定の条例改正が間に合わないため追加料金無しで利用できます。
クーラーが設置された市民総合体育館
子どもにお米・パンのクーポン券
国からの物価高騰補助金を使い河内長野市より、市内在住 18歳以下の子ども1人につき3千円 (500円券6枚)お米かパンで使えるクーポン券が発行されます。クーポン券は圧着はがきで10月頃郵送される予定です。
24時間 公設ごみステーション 好評拡大中
4月より開設された、公設ごみステーションが好評です。もえるごみ、ペットボトル、プラごみが24時間持ち込めます。
この度ごみストッカーが増設されました。
利用するには登録が必要です。市役所環境衛生課に申し込んでください。
河内長野市 資源選別作業所(上原西町2-28)
にわ 実 議員の個人質問より
保育所・子ども園の応援を
<質問>
「おむつ」のサブスクリプション事業への補助を実施し好評。「お昼寝用ふとん」も対象となるのか。
<答弁>
「おむつ」以外も「おしりふき」などもリース対象で「お昼寝用ふとん」も対象に含まれる。今、9園が拡充検討している。
<質問>
来年度始まる「こども誰でも通園制度」条例制定前に検討会を設置すべき。
<答弁>
庁内検討会は行う。各園から意見を聞いているので一同にあつめる事は考えていない。
定期利用は、一時預かりのみ、通園制度のみ又は両方実施などを検討している。
防犯灯電気代の自治会負担をゼロに
<質問>
自治会の防犯灯電気代負担について。研究検討の結果「公設化に向けて検討」とあるが、来年度から全額市負担になるのか。
<答弁>
課題を精査し公設化(市負担100%)できるよう検討する。
<質問>
年々自治会加入率が下がっている。加入率を上げる対策は。
<答弁>
自治会役員の負担軽減では、電子回覧板導入を行っている。
にわ議員の要望 職員自ら自治会役員の生の声を聞いて対策を。
二酸化炭素排出ゼロへ
<質問>
市広報5月号に今年度の再生可能エネルギー導入促進補助金制度の概要が掲載された。
予算額に対して5月末で執行率が6%、今後7ヶ月間の受付で100%になるのか。
<答弁>
昨年度より太陽光パネルと蓄電池セットで最大130万円の補助額とした。また脱炭素連携事業者の協力のもとチラシを市内2万戸に配布して執行率の向上に期待している。
事業者向けの自己所有型とPPA型の相談も複数聞いている。相談窓口も外部委託から環境政策課で運用し庁内の人材育成にも努力している。
にわ議員の要望 今年度こそ執行率が100%になるよう努力願います。
宮本 さとし 議員の個人質問より
若年女性を対象にしたデータを元に説明があった
「ブランディング事業」の本来の目的は
<答弁>
若年世代が自分らしくいきいきと、安心して暮らせる街としてイメージを打ち出す事業にしたい。
宮本議員の主張 当初の説明(若年女性をターゲット)からは大きく修正されたことは評価したい。
空き家の流通促進など対策を
<質問>
空き家実態調査の取り組みは評価したい。調査の方法は、あわせて過去数年の転入者の調査も実施を。
<答弁>
空き家所有者へアンケート調査をおこなう。未回答者に対しても再度送付するなど可能な限り声を聞く。転入者に対しても声を聞くようにしたい。
宮本議員は、転入者へのリフォーム、DIYを前提にした相談窓口や補助制度の検討を求めました。
<質問>
市内外の不動産事業者との連携の方法は。
<答弁>
シティプロモーション課と連携し事業者にはリアル訪問で販売支援に努める。
<質問>
放置空き家解消にむけアプローチを強めよ。
<答弁>
現地確認をするとともに所有者に粘り強く指導していく。
プラごみの収集日を増やせ
<答弁>
ごみ置き場があふれたり風で飛ばされるなどの問題は認識している。収集運搬経費が増加するため対応策は研究していきたい。
宮本議員の主張 月に第5週目のある月は3週間あくことになる。その月だけでも実施すれば年間300万程度の経費。ごみの分別を呼びかければさらに下がる。実施すべき。
道路にはみ出すプラごみの山
万博遠足について
<質問>
欠席者への対応とその内容を積極的に保護者に伝えよ。
<答弁>
万博への不安等で遠足に参加されない子どもに対しては登校して学習できる体制を保障する。保護者にも周知していく。
だばなか大介議員の個人質問より
農業再生! オーガニック給食を 担い手を市外にも
<質問>
農業の担い手を、空き家の斡旋や農機具の貸し出しなどをパッケージ化して、全国に募集を。
<答弁>
担い手不足の解消や移住促進の取り組みとしても有効。シティプロモーションや住宅政策とも連携して新規参入者を確保していきたい。
<質問>
生産物を学校給食に出荷できる仕組みで、安心の生産基盤を。
<答弁>
担い手募集は生産から消費までが繋がっている必要がある。給食センターと協議しながら、営農支援に努めたい。
<質問>
全国の田舎暮らし希望者にPRを。
<答弁>
効果的にターゲットを絞り、各担当課と連携して進めたい。
地産地消給食の日を
<質問>
地産地消給食をまずは1日だけでも実現を。
<答弁>
なんとか今年度中に、まず1日でも実施したい。
バスケットゴールの設置を
<質問>
バスケットゴール設置に向け、場所と計画の具体化を。
<答弁>
新たに整備される公園で地元調整も含めて慎重に検討を進めたい。
バスケットゴールの設置を
高校入学準備金の創設を
<質問>
授業料無償化に伴い市の奨学金制度を再構築した財源で高校入学準備金の創設を行ってください。
<答弁>
無償化で保護者負担は軽減されたが入学準備費用は大きい。再構築を進める。
ワンオペ解消・男性の育児休暇拡大を
<質問>
法改正で育児休業が取りやすくなった。企業にもプラスになるPR制度を。労働力不足解消にも。
<答弁>
企業が取り組む子育て推進施策を市の企業紹介ホームページやガイドブックに掲載することはできる。
<質問>
労働者へのお知らせは、母子健康手帳の発行と合わせて。
<答弁>
今後検討したい。
日本共産党 個人質問
だばなか 大介 議員 6月11日(水) 10時~
件名1 男性の育児休暇の拡大に市の援助を。
要旨1 男性の育児休暇の拡大で、名実ともに子ども真ん中の市に。
要旨2 育児・介護休業法の改正内容と趣旨は。
要旨3 労働者が受けられる給付金や権利は。
要旨4 事業主が受けられる助成や義務は。
要旨5 それぞれの周知を進め、育児休暇の取得率を高めるべきではないか。そのために事業主に対するアンケート調査や、労働者に制度のしおりの発行を。
要旨6 企業立地促進制度に育児休業取得率向上に対する市独自の奨励金創設を。
要旨7 市の会計年度任用職員や窓口業務委託社員の育児休業の取得率向上策は。
件名2 子どもの成長に寄り添って。
要旨1 高校授業料無償化に伴い、奨学基金を高校入学準備金として利用し、再構築を。
要旨2 バスケットゴール・スケートボード場の整備を。
- 具体的な候補地を示してください。
- 実施計画を立ててください。
要旨3 オーガニック給食の推進を。
- 第6次総合計画で、学校給食の地産地消で農と食育推進が提案されている。まずは1日だけでも地産地消給食の日をつくってはどうか。
- 地産地消やオーガニック給食を進める上での課題は。
- 都心部を中心に全国へ、空き家斡旋などインセンティブも含めて農の担い手の募集をパッケージ化し推進することで、空き家解消も含めたシティプロモーションを
にわ 実 議員 6月11日(水) 13時~
件名1 より良い保育所・認定こども園について。
要旨1、こども家庭庁が言っている「こども誰でも通園制度」について。
- 「こども誰でも通園制度」創設の経過や目的は何ですか。
- 当市では、一時預かり事業を「あいっく」を始め7か所の保育所・14か所の認定こども園で実施しているが「こども誰でも通園制度」とどこがちがうのか。
- 児童福祉法に規定された2026年度実施の「乳児等通園支援事業」とどう関連するのか。
- 当市で、この「こども誰でも通園制度」の試行的事業を実施している保育所や認定こども園はあるのか。
- この制度について多方面から論評がされています。実施されれば利用者と事業者の直接契約になるので市町村は関与できないこと、出来高払い方式で事業者は健全な運営ができるのか、預ける子どもにとって、通常の保育より負担が大きくなるのでは等、現時点でどのように考えていますか。
- この制度について、現場の保育所や認定こども園では制度の課題や不安について声を聞いているでしょうか。聞いていればその内容は。
要旨2、当市現場の保育所や認定こども園では、「おむつ」のサブスクリプション実施で喜ばれていると思うが、金額を上げてでも「お昼寝用ふとん」も追加してはどうか。
件名2 住みよいまちづくりについて。
要旨1、さきの3月議会で防犯灯の自治会維持管理の電気代を全額市負担にす
- 市内全域の防犯灯は何か所あるのか。
- 1灯当たりの年間電気代は。また全額市負担にすると予算は。
要旨2、防犯灯問題以外に自治会の加入率の推移と加入率を上げる方策をお聞きします。
件名3 2050年までにCO₂ 排出ゼロを達成するために。
要旨1、河内長野市広報5月号に、今年度の再生可能エネルギー導入促進補助金制度の概要が掲載されました。
- 個人住宅向けの補助の予算額5,460万円に対して5月30日現在の執行率は約6%ですが、7カ月間の受付での執行率として100%になるのでしょうか。前年度までの違いや「お得感」を聞く。
- 民間事業者等向けの補助(自己所有型)と民間事業者等向けの補助(PPA)の申請の状況はどうか。
- 前年度までと違い、補助金についての申請・問い合わせ窓口が環境政策課になっていますが状況はどうか。手ごたえはあるか。
宮本 さとし 議員 7月12日(木) 13時~
件名1 暮らしをまもり安心安全なまちの活性化を。
要旨1 空き家・空き地対策の今後について。
- これまでこの課題について定期的に質問してきました。今回本腰を入れ る動きが報告されている。現状把握のための実態調査の実施は評価します。その方法は。
- 調査には売り手の視点にとどまらず、買い手の視点においても調査を進 めてほしい。また、ここ数年における転入者の調査も必要ではないか。
- 中古物件に移り住む若者層も見受けられる。リフォーム、DIYを前提にした相談窓口、補助制度などを検討してはどうか。
- 市内外の不動産事業者との連携は欠かせないが、具体的にはどのような方法が考えられるのか。
- 放置空き家・空き地はまちを疲弊させるだけでなく、危険なケースも生じている。調査の進展とは別に、待ったなしの課題としてアプローチを強めよ。
要旨2 ブランディング推進事業(ブランディングプロモーション事業)とは。
- 人口減少対策なのか、少子化対策なのか。それとも若年女性の対策ですか。
- 目的は市への愛着と誇りを持つ市民を育てることですか。「消滅可能性自治体」のリストから外れることですか。
要旨3 ごみ対策の成果と今後の課題は。
- 個別のごみ置き場の改善などが進んでいる一方で、まだまだ改善できていないところがあるように見える。制度の周知を深めることと次の課題をはっきりさせる必要があるのではないか。
- 分別収集の促進とセットでプラスチックごみの収集日を増やせ。
件名2 児童生徒の万博遠足のその後について。
要旨1 実施校と実施学年数、今後の日程は。
要旨2 欠席者の対応は