2025年4月9日
河内長野市 市長 西野 修平 様
河内長野市 教育長 小川 祥 様
日本共産党河内長野市議会議員団
丹羽 実 宮本 哲
駄場中 大介
危険な大阪・関西万博「子ども無料招待事業」の中止を求める申し入れ
日頃は河内長野市の子どもたちの成長と教育行政にご尽力いただきありがとうございます。
さて、4月13日の大阪・関西万博開催を目の前となりました。開催にあたり4日から6日に「テストラン」が実施され、6日の午後に私たちも参加しました。
ご承知の通りこの日、万博協会は会場西側の「グリーンワールド(GW)工区」にある屋外電気設備の地下ピットで、爆発下限値である5vol%を超える濃度のメタンガスを検知したことを明らかにしました。この場所は昨年3月28日、工事中に発生したガス爆発現場近くで、万博協会が様々な対策を取っているとしている場所でした。テストラン初日の4日には、工事中のブラジル館で火災事故が起こり、現在調査中とのことです。
6日の事案は、日本共産党守口市議会議員の寺本健太氏が、自ら検知器を持参し会場内を視察、この場所で引火によって爆発のおそれがある最低濃度(5vol%)を超えるメタンガスを検知したことから関係機関に連絡。最終的には協会側も基準値を超える数値を確認し、来場者等の立ち入りを規制、電気設備地下ピットの蓋を開放して自然換気を実施し基準値内に低下したとのことです。
そもそも夢洲は、現役の廃棄物処分場である夢洲1区では、この間80本以上のガス抜き管から一日あたり2トン前後のメタンガスが発生しており、今後も同様の事態が発生することは容易に予想されます。また今回の事案に対する協会側の対応にも危機意識が少ないのではないかとの指摘も報道されています。
万博開催直前になってもこのような危険な状況が改善されないまま、小中学校の児童生徒を学校行事として万博に連れていくことは許されません。私たちがテストランに参加した感想は、熱中症対策、わかりにくいトイレの課題、雨対策など特に低学年の児童にとっては大変で引率する教員などの負担が計り知れないことも実感します。また学びの場としてふさわしい場所なのか疑問を感じます。
児童生徒の安全を最優先する観点からも、下記の点について強く求めます。
記
1.学校を通じ児童生徒及び保護者に対し、今回の事態について周知すること。
2.そのうえで、学校行事として「万博遠足」の実施を中止し、その趣旨を児童生徒及び保護者に周知すること。
以上
小川教育長と懇談する、宮本議員、にわ議員 (4月9日)